【一号店シリーズ】 am/pm エーエム・ピーエム 日吉店


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【一号店シリーズ】 am/pm エーエム・ピーエム 日吉店
神奈川県横浜市港北区日吉本町1-17-25

1989年 6月にオープンしたam/pmの国内一号店です。
am/pm自体は1990年4月、米国ARCO社(その後BPに吸収)がカリフォルニア州を主体に展開していたam/pmコンビニを、共同石油(株)(現ジャパンエナジー)がパテント購入したものです。米国ARCOは、セルフ直営(FC)で石油会社主導でSS展開しており、元売の意思が末端に通じる魅力を感じたようです。

事業立ち上げの中心人物は秋沢志篤(あきざわゆきあつ)さんでした。秋沢氏は1966年共同石油株式会社に入社。1990年株式会社am/pmジャパン設立に伴い、同社に出向。翌年より代表取締役社長に就任しています。設立から10数年で、店舗数1400、一日あたりの来店客数140万人にまで伸ばしたカリスマ的経営者です。
事業の発端は秋沢氏が1986年に訪米した際に石油会社ARCOが経営し地域で圧倒的なシェアを得ていたエーエム・ピーエムを見て、帰国後レポートを書き、社内で検討が始まったことによります。
当初は、来たるべくセルフ化を見込んで、その際に系列内できわめて重要なSS業態戦略になると判断しましたが、時代はフルサービスの状況で、結局このSSとの複合戦略は失敗しています。

さて、am/pmは立地面ではかつては郊外にはほとんど出店しておらず、採算の見こめる都心部を中心に出店していました。バブルが崩壊して都心に空き物件が出始めた時期にも重ったことも追い風になっています。
秋沢氏によるとセブンイレブンやファミリーマートといった大手が手をつけていないマーケットを狙うしかないと考えたそうです。
つまり先行チェーンは郊外にある個人の小売店舗をターゲットにし、全国の酒屋さんなどを回りながら、システムを売って店舗を増やしていたのに対し、都心のビジネスマンや都市生活者が、お昼をとる場所が少なく大変なことに着目しあえて都心部を狙ったそうです。

当社は合成着色料・保存料・化学調味料を一切使用せず製造した瞬間冷凍食品を、注文に応じて加温・販売する「とれたてキッチン」(旧称「フローズンとれたて弁当」)を1994年に開発、輸送コストの削減や、賞味期限切れで捨てられる大量の廃棄物を低減することにも同時に成功しています。

その後、経常赤字に転落したこともあり2004年8月にレインズインターナショナル(現レックス・ホールディングス)が第三者割当増資により株式の62.6%を取得し、子会社化し、レックスグループの企業に変わっています。
Jエナジーグループのコンビニ・am/pmが、焼肉チェーンの牛角に売却されたわけです。
秋沢氏はしばらく代表取締役会長職でしたが、現在は経営から離れ、特別顧問というポストに就いておられます。

レックス・ホールディングス傘下になってからは、住宅地を中心に新規展開しています。以前取材した女性専用コンビニ『ハピリー』など新業態にもチャレンジしています。
ちなみに九州域内では九州旅客鉄道の子会社であるJR九州リテールや、近畿日本鉄道の子会社であったエーエム・ピーエム・近鉄(現在はカッパ・クリエイト傘下)が提携会社であるため、JR九州・近鉄の駅構内および沿線に店舗が多くなっています。

am/pmの店舗は現在でも概して雑然とした感じがします。もともと畑違いの石油元売の子会社としてスタートしたこともあり、セブンイレブンなどに比べると店舗運営の統一が不十分であったことも影響しているかもしれませんね。
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by ministopde | 2006-08-27 11:40 | 一号店(コンビニ系)
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